きそがわ幼稚園の園長さんにインタビュー!園のコンセプトや方針などを聞いてみました!

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園紹介
2023-06-09
2023-07-03

みなさん、こんにちは。ほかつーるマガジン編集部です。

今回は、ほかつーる運営メンバーのくまが、「きそがわ幼稚園」の現役園長先生にインタビューをさせていただきました。きそがわ幼稚園は「幼保連携型認定こども園」となっていて、幼稚園と保育園が一体型になった幼稚園です。

実際の幼稚園では、どのような先生が居て、どのような教育・保育が行われているのか。本記事ではこれらの内容を、インタビュー形式で紹介していきます。

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きそがわ幼稚園の新園舎と旧園舎のコンセプトについて

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くま「園長先生、こんにちは。本日はよろしくお願い致します。」(以下、く)

園長先生「よろしくお願いします。」(以下、園)

「本日、初めてこちらにお伺いして、園内の通路が広く、園庭には木の温もりを感じる園だと思いました。こちらの園はどのようなコンセプトで建てられたのでしょうか?」

「コンセプトとしては、"行き止まりがなく、子どもたちが回遊できる"という点に重きが置かれています。

園庭に沢山の木を植えて、森のようにすることで園庭にも広さを感じられるようにして、園舎の中は廊下にも特徴があり、ある程度の広さを持たせることによって子ども達が走り回ったり寝転がったりしてものびのびと過ごせるように配慮しています。」

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「開放感があって、素敵な校舎ですね!どのようなきっかけで校舎を建て替えようと思われたのでしょうか?」

「旧校舎ではもともと4〜5歳児の預かりがメインでした。しかしながら、近年保護者の方の働き方も多様化してきています。そこで、0歳〜2歳のお子さんも安心して預けられるような、そんな施設になるよう建て替えました。」

「乳幼児さんも、安心してのびのびと過ごせる環境になっているんですね。」

「施設では特に廊下の広さや木の温もりなどにこだわっているという話がありましたが、他にもこだわりポイントなどはありますか?」

「きそがわ幼稚園では、園庭に遊具をそれほど設置していません

その理由としては、子どもたちが思いっきり遊べる場所を作りたいという思いのためです。

遊具ありきの公園は街の中にもたくさんあります。

それらの公園は面積も小さく、思いっきり走り回ったり、自然を感じたりすることが難しいでしょう。

しかし、きそがわ幼稚園の園庭では思いっきり走り回って、園庭に植えた木が育てば虫を取って遊ぶ子どもたちも出てきます。

このように、遊具で遊ぶ場所を作るのではなく、子どもたちが自分で考えて遊べる環境を用意できるように心がけています。

「園庭遊びからも、子供たちの想像力が身につきそうですね。」

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木工シェア工房「TSUBAKI LAB」さんが制作された木のお家がある園庭。

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きそがわ幼稚園での、保育園と幼稚園の違い

「きそがわ幼稚園は「幼保連携型認定こども園」つまり保育園と幼稚園が一体化した施設だとお伺いしました。一般的に、幼稚園は小学校に入る前の教育を受けられると聞きますが、一般的な保育園と何か違いはあるのでしょうか?」

「きそがわ幼稚園では、園児の自主性を重んじるような教育が出来るように心がけています。

当然のことながら、教育要領の変化や幼稚園の行事やイベントには力を入れていて、子どもたちが自ら考えて行動できる教育が指針です。」

「"子どもたちが自ら考えて行動"とは、具体的にはどのような教育をされているのでしょうか?」

「10年前~20年前の幼稚園教育では先生が見本をつくり、その見本に近づけた作品を作り上げるのが教育の主流でした。

しかし現在は、完成品を見せずに「ここにある材料で家を作りましょう」とか「お母さんの絵を描きましょう」というように、テーマを与えてその後は子どもたちの感性に任せる形にしています。

そうすると子どもたちは不思議なもので、その子ども自身の感性がそのまま絵や作品に出てきます。

そのため、親御さんの中には10年前~20年前の環境を知っていると「うちの子は大丈夫でしょうか?」と不安がられる方もいらっしゃいますが、私達は子どもたちが描きたい絵であることを説明しています。

自分で考えて行動したことが失敗に繋がったのなら失敗で良いと思っていて、全てを大人が決めたルールの中で生活をするよりも、子どもたちが自ら考えて行動をしてくれる方が良いでしょう。」

「そのような取り組みは、子供の自主性や自己肯定感が育まれそうですね。また、時代の変化とともに、教育内容も変えられているんですね。」

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子ども同士で学べる「異学年交流」について

「きそがわ幼稚園のWEBサイトを拝見した際に、別の学年の子どもとの交流もあるとのことでしたが、詳しくお聞かせください。」

「異学年交流というのは、小学校と同じように年上の子どもたちが年下の子どもたちに対して何かを教えるとか一緒に遊ぶというような交流です。

小さい子どもたちは大きい子どもたちを見て憧れるので、大人が直接教育するよりも上手くいくことが多いです。

園内での大人(先生)の役割は、子どもを直接指導することも含まれますが、それよりも子どもが健やかに育つことをサポートすることです。大人が直接的に行動を起こすのではなく、間接的にサポートしたほうが上手くいくことも多いですね。」

「大人が”サポートする”というのは素晴らしいお考えですね。大きい子も小さい子も、お互いにいい影響が生まれそうです。」

きそがわ幼稚園で働く先生の特徴

「きそがわ幼稚園に勤める先生方の採用で大事にされていることはありますか?」

「きそがわ幼稚園は幼保連携型認定こども園なので、職員の要件として、保育士の資格と幼稚園教諭の資格の2つを有していなければいけません。

このことを前提として、きそがわ幼稚園が先生を採用する際に重要視しているのは「キチンと笑える人なのか?」ということです。

多くの人を見ていて、笑顔が素敵な先生は子どもたちにも安心感を与えることが出来ます。」

「私自身は保育の現場に携わったことが無いのですが、私の知り合いには人間関係が問題で保育士を辞めてしまった人もいるため、良い意味で意外な環境でした。」

「保育現場では人間関係の問題で退職される先生は多いという話を耳にしますが、きそがわ幼稚園では比較的先生同士の仲は良好だと思われます。

コロナ禍では先生同士で交流をすることが出来ませんでしたが、最近では個人的に食事に行く先生たちも増えています。」

新卒の先生には、どのような教育をされているのでしょうか?

「新卒の先生への教育としては、「プレッシャーをかけない」ということを原則としています。

人間はプレッシャーを感じると自分が注意していてもミスやトラブルを引き起こしてしまうものです。

そのため、出来る限りプレッシャーを感じさせない方向で教育を行い、「まずは子どもたちと一緒に楽しんでください」というのが基本方針です。

ただし注意点としては、年度替わりや新学期が始まったすぐは忙しいことも多いので、「あれやって、これやって」というような指示を出すこともあります。」

育休や産休などは職員のみなさんは取得されていらっしゃるのでしょうか?

「先生や職員の働きやすさとしては、就業規則の見直しなどを行い、サービス残業の撤廃や有給消化の推進、産休や育休なども取得しやすい環境を整えています。

その結果なのかはわかりませんが、ここ2年ぐらいは退職者もいません。

職員が働きやすい環境をつくることが運営者の務めだと考えています。」

「先生方に、一言お願いします!」

「「笑顔」は持って生まれた才能だと考えています。1年目の先生は、思いっきり行動して思いっきり失敗してください!

そのカバーをするためにベテランの先生がいるのです。ただし、2年目以降は独り立ちして、また新しい先生のカバーをしてもらえたら嬉しいですね。」

「先生方も楽しく働けているというのは、子供を通わせている私たち保護者にとっても安心できる要素の一つです。ありがとうございます。」

きそがわ幼稚園のアピールポイント

「入園希望者の保護者の方に向けて一言お願いします。」

「きそがわ幼稚園では、昔から入園の検定がありません。

入園検定は幼稚園受験と呼ばれることもありますが、簡単に言えば園の定める基準に達していないと入園が出来ない制度を指します。

きそがわ幼稚園の場合は、定員の範囲内ならば当園を選んでくださった方なので、その子に合う保育を提供するのが幼稚園だと考えています。

例えば、障害がある子が入園したとしても加配保育をするとか、1対1で対応できる環境をつくるなどを行うことで対応可能です。

子どもを受け入れる以上は、責任を持ってお預かりするのがきそがわ幼稚園の理念となっています。

「とても子ども想いでいらっしゃることが伝わってきました。最後にアピールポイントはございますか?」

「先生たちにもとても感謝をしていて、彼女たちが居ないと当園は成り立ちません。

みんな元気で明るい方ばかりなので、保護者や子どもたちも安心して過ごせる幼稚園だと考えております。」

まとめ

今回は、愛知県一宮市にある幼稚園、きそがわ幼稚園の園長先生にインタビューをさせていただきました。

きそがわ幼稚園では、子どもたちを優先して自分たちで学んで行動できる環境をつくっています。

校舎も、先生方も温もりのある素敵な幼保連携型認定こども園でした。この度は、インタビューをさせていただきありがとうございました。

写真ギャラリー

ゆったりと絵本を読めるスペース

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子どもたちがボルダリングができる場所もありました

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駐車場も広々

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